■木質ペレットについて■
木質ペレットの規格は欧州規格(EN)が国際規格であるISO規格へ格上げされております。日本でもペレットクラブさんと日本木質ペレット協会さんにて統一規格化されましたが今後は国際標準であるISO規格を順守することが大事になります。
ご注意:最近輸入ペレット、国産ホワイトペレットにて粗悪なペレットが出回っております。インターネット販売の安売り等は気を付けて下さい。必ず販売店やストーブの輸入元へお問い合わせ下さい。燃焼後の灰の写真などを撮って頂くと判断の材料となります。少しでもおかしいと思ったらご使用を中止して下さい。
また、これまで問題の無かったペレットでも生産ロットによって急に品質が変わる場合がございますのでご注意下さい。
ペレットストーブやペレットボイラーを購入しようと思っても燃料のペレットを入手出来ないと何の意味もありません。当然ペレットはインターネットで購入できますが運送コストが大きく価格へ反映されてしまいます。どこでどのようなペレットを購入できるかご検討下さい。まずは簡単にペレットについて勉強しましょう。
<木質ペレットはご存知?>

ここで言うペレットとは「木質ペレット」のことです。「木質ペレット」は森林整備の際、これまで廃棄または放置されていた間伐材や製材所で出たおが屑などを細かい粉にして圧縮して硬めたものです。100%木質のリサイクル燃料です。(バイオマス燃料とも呼ばれます)
化石燃料とは異なり森林を管理して不要になった物を加工して燃料として使いCO2を排出しますが、排出されるCO2は再び森林が吸収して成長エネルギーとなります。つまり自然の中のCO2を増やさないサイクルを持っておりこれを「カーボンニュートラル」と言います。ヨーロッパでは石油の代替燃料として発電から一般家庭の暖房まで幅広く利用されています。 特に木質ペレットや薪を地域材として使うことは雇用の創出や環境整備が進むので住みやすい地域環境が自然に作られて行きます。木質ペレットや薪の購入は是非地域材を使った地元の業者から購入して下さい。ただし高品質であるこは非常に重要なポイントです。
<木質ペレットを使用することで削減できる二酸化炭素CO2排出量は>
灯油ストーブをやめてペレットストーブやペレットボイラーでペレットを使用することで私たちはどれだけの二酸化炭素CO2を削減でくるのでしょう。簡単な計算式を下記に示しますのでご自分でどれだけ貢献できるか計算してみて下さい。近い将来お金になるかもしれません。
①木質ペレットの年間使用量:単位(kg/年)
②木質ペレットの発熱量:4200kcal/kg(※低位発熱量)
③灯油の発熱量:8329kcal/L(※低位発熱量)
※ペレットストーブと灯油ストーブを同程度と仮定
④灯油の二酸化炭素排出係数:2.49kg-Co2/L※
※地球温暖化対策の推進に関する法律施行令第三条(平成18年3月24日一部改正)
<木質ペレットストーブによる二酸化炭素年間排出削減量>
①×②÷③×④=kg-CO2/年間
あなたが地球温暖化防止に貢献出来る削減量です。
<木質ペレットは石油(灯油)ストーブよりお得?>
ペレットストーブを検討する場合、必ず聞かれることが灯油よりお得か?という事です。燃料の物流、燃焼機器、暖房方式、税金、入手性、保管など異なりますので簡単には比較できません。ただ知らない人にとっては大事な検討材料です。私たちは発熱量単位で比較してお話しています。灯油1Lに対してペレット1kgの発熱量は1/2です。
同じ暖かさを求めるなら灯油1Lに対してペレット2kgが必要です。
これは価格でも同じ事で、灯油1Lの単価とペレット2kgの単価を比較すると、どちらがお得か比較できます。
しつこいようですが上記は発熱量に対する単価を比較しただけです。化石燃料と再生可能エネルギー燃料を金勘定で判断されるべきではありません。少しでも世界を変えて行かなければなりません。
<木質ペレットの種類>
木質ペレットは大きく分けて「ホワイトペレット」「全木ペレット」「バークペレット」に分けられます。「ホワイトペレット」は樹皮を除いた幹の部分のみで作られてペレットです。「全木ペレット」はその名の通り樹皮まで含めて作られたペレットです。「バークペレット」は樹皮のみで作られたペレットです。「ホワイトペレット」を作る際に削られた樹皮を原料としている場合が多く見られます。
木質ペレットにつては「ペレットクラブ」さんや「日本木質ペレット協会」さんのホームページに分かりやすく書かれております。
ヨーロッパ等ではペレットの規格は厳密に決められており同じホワイトペレットでも等級が分かれます。また家庭内で使用するストーブにはホワイト、ボイラー等に使われるのはそれ以外というのが一般的です。ペレットストーブの燃焼機構の違いにより使えないペレットがございますのでご注意下さい。樹皮の含有量が多いほど発熱量は小さくなり燃焼灰は多くなります。
<ペレットストーブに適した木質ペレット>
■良いペレットの外観■
・表面にツヤがある。
・表面にひび割れがない。
これはあくまで見た目の判断ですが乾燥状態が良く十分固められたペレットは上記の特徴があり、燃やされても燃えつきにくい火持ちの良い燃料です。逆にツヤがなくひび割れが見られるペレットは柔らかく崩れやすいため、粉が多くなり早く燃え尽きてしまいます。
■問題なのはクリンカー■
クリンカーとはペレットを燃焼させた時に生成されるガラス質成分の事です。これは成長速度が速い植物、部位に多く生成物質が含まれています。雑草や竹などは樹木に比べてかなり成長が速いので、これらで作られたペレットは大量のクリンカーを発生させます。また樹木ですと樹皮側が幹中心部より成長速度が速いので樹皮部が含まれるほどクリンカーを発生させます。バークペレット、全木ペレットはクリンカーが発生するとお考え下さい。
ホワイトペレットはクリンカーが発生しないというのは嘘ですから使用するペレットは必ず燃焼確認して下さい。ただしクリンカーの生成は燃焼温度と関係があり、また燃焼部の構造によりクリンカーの生成が問題にならない機器もございます。
■クリンカーの何が悪い■
下記の画像はクリンカーが発生したペレットストーブの燃焼皿、燃焼状態です。
ペレットストーブの全てがが該当するものではありません。ペレットを燃やす燃焼皿の構造に対してクリンカーが問題になります。一般的に多い燃焼皿は燃焼空気(一次空気)を燃焼皿の下から取り込みます。従って燃焼皿にはいくつもの穴が開いています。クリンカーはこの穴を塞いでしまうのです。上の写真の様に炎は揺らいで大きく赤い不完全燃焼の炎となります。当然排気の流れも悪くなりますので熱はペレット投入口へと伝わり、やがてペレットタンクへと伝わるので大変危険です。
テルモロッシのペレットストーブにはこの部分に温度センサー(115℃)が装着されておりますので
熱が伝わった時点でペレットの供給を止めます。この様なセンサーが無いと引火してしまう可能性もあります。
またテルモロッシのペレットボイラーや、ウッドマスターのペレットボイラーなどはバークペレットや穀物の様なクリンカーが発生する燃料にも対応できる燃焼システムもあります。(下記画像参照下さい)
国産のペレットストーブにも対応した機種もございます。詳しくは各メーカーへお問い合わせ下さい。
■テルモロッシの特許ペレットパワーPelletPower
テルモロッシのペレットボイラー及び一部のペレットストーブには定期的に燃焼皿の灰及びクリンカーを掻き出すシステム「PelletPowerペレットパワー」システムが搭載されています。
これはテルモロッシの特許技術です。
<全国のペレット工場>
ペレット工場は全国に大小40か所以上にあり全ての工場を弊社でも把握しきれておりません。
「ペレットクラブ」さんや「日本木質ペレット協会」さんのホームページを参考にして下さい。
また直接問い合わせてみて下さい。 ペレットストーブ、ペレットボイラーの普及に合わせてペレット工場も増えてきております。常に最新の情報を入手することをお勧めいたします。
<ユーロストーブのおすすめペレット>
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ユーロストーブでは上伊那森林組合さんのピュア1号仕入れてテルモロッシのペレットストーブを購入のお客様へ販売しております。というのも神奈川県には良質のペレットを生産しているところが無いからです。お客様が直接購入するには輸送費コストが嵩むのでユーロストーブでまとめ買いしております。上伊那森林組合のピュア1号は全木ペレットですが最近のロットはバークの比率が非常に小さくホワイトペレットに近い品質です。当然これまでより灰やクリンカーの生成は少なくなっております。
但し、生産時期によっては細い幹が多いと思われるロッドなどは灰が多い時もございます。またクリカーも発生する場合もございますので品質がおかしいと感じましたら製造元へご連絡下さい。
「ピュア1号」1袋(10kg):860円(税抜)
※申し訳ございませんが配達は行っておりません。
※価格は予告なしに変更になる場合がございます。
■横浜でもピュア1号を購入出来ます。■
横浜ペレットさんが横浜市瀬谷区で上伊那森林組合の「ピュア1号」の販売しております。横浜市以外でも販売店が増えております。定期配達も承っておられるのでお近くの方は是非、ご利用下さい。最新情報は横浜ペレットさんでご確認下さい。
現在日本国内においても、ペレット先進国が多い欧州と同等の品質規格がございます。欧州のEN規格は既にISO規格となり世界標準となっております。日本においても世界標準を順守したペレットの品質基準を基にご使用のペレットをお選びください。
上伊那森林組合の「ピュア1号」はISO規格の「A1」クラス(最上級)で日本木質ペレット協会が定めた統一規格の「A」クラス(最上級)の認証を受けた安心のペレット燃料です。
全国テルモロッシのペレットストーブユーザー様におかれましては代理店「エコサーモフレンズ」までお問い合わせ下さい。テルモロッシのエコサーモに合ったペレットをご紹介いたします。